育て方について

ディッキアの育て方
ディッキア&ヘクチアとは・・・・・・・
  • ディッキアとヘクチアは親戚のようなもので、どちらも中南米の山岳地帯に自生している植物です。
  • シャープなフォルムと、造形的な鋭いトゲが魅力の、多肉タイプの観葉植物です。
  • ディッキア、ヘクチアともに、一般的なルートでの園芸流通が少なく、日本では近年ようやく普及し始めた植物です。
  • 欧米ではたいへん人気が高く、日本にも熱心な愛好家の方々がおられます。
性質は・・・・・・・・・・・・・・・・
  • 木立ちアロエなみに丈夫で、植物栽培に不慣れな方でも、比較的簡単に育てることができます。
  • 熱帯産の植物なので、暑さには非常に強く、日本の猛暑もへっちゃらです。
  • 岩場にも自生している多肉質の植物なので、乾燥に強く、大株なら一ヶ月ほど水をやらなくても耐えます。
  • スコールが降る地域の植物なので、一時的な過湿にも強く、半砂漠地帯の多肉植物とは違って、少々水をやりすぎても大丈夫です。
  • 耐寒性もかなりあります。水をきって乾燥気味に管理すれば、最低気温0℃くらいまでなら耐えます(ただし、雨や雪にあたらない環境で)。
  • 唯一の弱点は日照不足です。暗い室内でずっと栽培していると、葉がひょろ長くなり、元気のない緑色になってしまいます。
  • 直接太陽光に当てるほどがっしりと健全に育ち、葉が魅力的な色に染まります。気温が低い時期は、さらに色濃く鮮やかになります。
  • 鉢のサイズ(土の量)に比例して株が育ちます。大きく立派に育てたい場合は、成長に合わせて鉢をサイズアップしてください。ただし、いきなり極端に大きな鉢に植えるのは避けていただいたほうが無難です。土が乾きづらくなってしまい、根腐れをおこしたり、苗が徒長してしまう危険があります。
  • 大株になると、葉の付け根から、長い花茎を立ち上げます。花色は鮮やかなオレンジ色や黄色ですが、観賞用というよりはおまけとお考えください。
管理場所と水遣りについて・・・・・・
<屋外栽培の場合>
  • 春〜秋の暖かい時期は、屋外の日当たりで、雨ざらしにしておくのがベストです。
  • 普段からしっかり太陽光に慣らしていれば、真夏の強烈な直射日光でもめったに葉焼けしません(黒葉品種のみ、やや注意が必要)。
  • 鉢が大きくて土がたっぷり入っている場合には、自然の雨で足りるので、水遣りはさほど必要ありません(極端な乾燥続きは除く)。
  • 玄関ポーチや屋根つきベランダ、軒下などで雨が当たらない場合は、10〜15日に1回を目安に水をあげてください。
  • 水やりは、土を湿らせるだけでなく、鉢の中(土の粒子の隙間)の換気が目的です。汚れた空気を押し出すために、鉢底穴から水が流れ出るまで、勢いよくたっぷりあげましょう。
  • 濡れると粉が取れてしまうために水をかけたくない多肉植物もありますが、ディッキアの白い葉の品種は、乾燥に耐えるための粉を吹いているわけではなく、むしろ空気中の湿気を取り込むトリコームという白い組織が生えているわけですので、頭から水をかけてしまっても大丈夫です。一時的に色が変わってギョッとしますが、乾けば元に戻ります。
  • 耐寒性はかなり強いのですが、夜間気温が3℃を下回ったら、念のため、室内の日当たりの良い窓辺に取り込んでおくと安心です(葉の傷みを防げます)。
  • 冬は、室内の窓辺で、やや乾燥気味に育てることをおすすめします。ただし、乾きすぎると葉先が枯れることがあるので、月に1〜2回を目安に水をあげてください。冬の休眠期に古い下葉が枯れてくるのは、自然現象ですので問題ありません。
<一年中、室内栽培の場合>
  • 室内の観葉植物として育てる場合には、必ず、太陽光がしっかりと差し込む南向きの窓辺などで管理してください。
  • 葉の徒長(ひょろ長くなって、色もさめてしまう)を防ぐために、水やりは回数を控えめに。月に1〜2回ほど、鉢底穴から流れ出るまでたっぷりとあげましょう。
  • エアコンの風が直接当たる場所や、空気が常に湿っている浴室などには置かないでください。キッチンのコンロのそばも、油でベトベトになるので避けましょう。
土と肥料について・・・・・・
  • 鉢土は、多肉植物用や観葉植物用ではなく、普通の園芸用の培養土4:赤玉土(小粒)3:軽石(小粒)3くらいのブレンドをおすすめします。 半砂漠地帯の多肉植物と違って、極端な乾燥は苦手です。水を与えて、鉢底からダバダバと流れ出るくらいの水はけが良いでしょう。
  • 肥料は少なくても大丈夫です。年に1回、暖かい季節に、市販の緩行性化成肥料などを適量与えてください。
  • 植え替えは、真冬以外ならいつでも可能です。ひと回り〜ふた回り大きな鉢に、根を傷めないように植え替えて、根が乾かないうちに水をあげます。
  • 古い葉が下向きにカールして植え替えづらい品種の場合は、下葉を土に埋めてしまうか、思い切って付け根で切り取ってしまってください。
繁殖について・・・・・・
  • 長期間栽培していると、親株の根元から、小さな子株が生えてくることがあります。ある程度の大きさになったら、独立させてみましょう。気温が20℃を上回る時期のほうが安心です。
  • 子株の根元がよく見える方が楽なので、植え替えのついでに作業すると良いでしょう。
  • 株元の邪魔な土を落としたあと、子株の根元をしっかりつまんで、真横へ押すように徐々に力を加えていくと、根元からポキリと折り取ることができます。子株に根っこがついていなくても大丈夫です。・・・・・失敗すると、子株が芯を残して折れてしまいます。
  • ディッキアやヘクチアの場合、独立させた子株は、折り口(傷口)を乾かす必要は特にありません。親株の折り口も同様です。
  • 独立させた子株は、別の鉢に根元(白っぽい部分)をしっかりと埋めて、親株と同じように管理してください。2ヶ月ほどで根が生え、成長を始めます。
  • 品種によっては、親株の生長点が分頭することがあります。この場合は、それぞれが双子のように大きく育ってから、思い切って縦に切断します。
  • 愛好家の中には、あえてバラバラにせず、そのまま育てて、トゲトゲのボールのような野性味あふれる群生株に育てる方もいます。
  • 実生繁殖も可能です。花がうまく受粉すると、やがてタネの入った真っ黒なサヤができます。熟したサヤの先端が割れてきたら、中にずらりと入っているスライス・ニンニクの形をしたタネを取り出して、湿った用土にまいておきます。発芽率は高いのですが、交配種からタネを採った場合、親と同じ株が作れるとは限らないので注意しましょう。ディッキアらしい姿になるまで、2〜3年かかります。
一緒に暮らすときの注意点・・・・・・
  • 葉の先端やトゲが鋭いため、なによりもお怪我にご注意ください。特に、顔を近づけて覗き込んださいに、目を突かないようにお気をつけください。
  • 小さなお子さまや、ワンちゃんニャンコちゃんが触れない場所で管理してください。
  • ベランダの手すりの上など、転落の恐れがある場所には絶対に置かないようにしましょう。
  • 植え替えなどの作業時は、掃除用のゴム手袋や、分厚いバラ用手袋などをご着用いただくと安全です。